「多賀里の駅」・一圓屋敷は、里の自然、文化、実りを満喫するプラットホーム
NPO彦根景観フォーラムでは、寄付された古民家「一圓屋敷」を活用した「地域おこし」、「まちづくり」、「都市と農村との交流」の活動を、地元の「多賀クラブ」の皆さんと一緒に進めています。
「里の駅」は、地元の人々も、都市の人々も、旅行者も利用できる駅のような共有財産(コモンズ)としての古民家の保存・活用をめざしています。
「里の集い」&「地元農家の野菜市」
毎月第1土曜日は、「里の集い」と「地元農家の野菜市」を開催しています。
2月7日(土)は、「みそづくり体験」でした。多賀クラブの皆さんたちが、事前に準備を整えて、手早く大豆をつぶし、麹を混ぜて味噌を作る熟練の技を披露してくださいました。
そして、参加者にも体験させてくださいました。味噌づくりの参加者は34人でした。
この日は、1月11日(日)の朝日新聞で紹介されたこともあり、たくさんの人が集まっていただき、にぎやかで、楽しい時間を過ごせました。
子供さんを連れてきてくださった方や、初めての方も多く、多賀「里の駅」が少しずつ知られてきている手ごたえがありました。
また、新聞を読んで、一圓さんの親戚の方も草津から来てくださり、小さい頃に泊まった家の様子や馬のことなど、なつかしい話をきかせてくださいました。「大切に使ってもらっているのを知って安心した。」と言ってくださいました。
みんなが集う楽しい場所として、広がっていくようにしていきたいですね。
では、フォトレポートをどうぞ。
手作りみそ
材料 大豆 1.5kg(約1升)
米麹 1.5Kg(約1升)
塩500g
作り方
①大豆は、洗って塩をひとつまみ入れ、3倍の水に一晩つけておく
②豆をやわらかく煮る(豆を指でつまんで花形につぶれるくらい)
いい香り。すこしつまみ食い。「どう、おいしい?」とちいさな子に食べさせ、自分も食べる。
何も加えない豆本来のやさしいかすかな甘さとこくがある。大人にも勧める。みんなで
食べれば怖くない。
③煮えた豆をざるに移し、煮汁(あめ)はよくさましておく。(あめは後で使用する)
④豆はあついうちによくつぶす。(すり鉢、もちつき機などで)
⑤つぶした大豆は、よく冷ます。急ぐときは、扇風機やうちわを使う。
⑥麹は手でよくほぐし、塩と混ぜ、塩麹をつくる。
⑦冷めた大豆と塩麹を木じゃくしでよく混ぜ合わせ、「あめ」を7~8カップほど加える。
⑧壺か広口のびん(プラスチックではない方がよい)は、熱湯でよく洗い水分をよく乾かしておく。
⑨容器に詰めるときは、空気の残る隙間ができないように、きっちりと詰める。
⑩表面をラップで覆い、「ぬか座布団」か「塩座布団」で空気に触れないようにしっかりと押さえ、
さらにビニールか紙で覆い、ゴム紐でくくっておく。
これが、「塩座布団」。大量の塩をビニール袋に入れて表面を押さえ、密封する。
なぜ、塩なのか?殺菌作用があるから? では、砂糖では?と大論争に発展しかけたが、
「なんでもいいんだけど、塩は安いからよ。」の主婦の一言で決着。
保存場所
日陰で温度差の少ないところがよい。ガラス容器の場合は、日光などが当たらないように全体を紙で覆っておく。
発酵が進み、夏を越すとおいしい味噌ができます。表面に部分的にカビが発生することがありますが、取り除いてください。
自分で作った味噌が出来上がるのがとても楽しみです。
みその甘さと野菜の甘さがみごとに溶け合った味噌汁、古代米を加えたご飯と漬け物の簡素な昼食ですが、おいしくてみんながお代わりをし、多賀クラブの皆さんの分がなくなってしまいました。ごめんなさい。軒先では、恒例の野菜市。おつけものがおいしそうで、買いました。
一圓屋敷に飾られた大きなお内裏様とおひな様。
殿上飾りは、いわゆる高貴な人を表現した顔や衣装で、現代人の我々がみても日本人の理想とした美しさに見とれてしまいます。
この髪飾りは、豪華ながら、どこかに清楚さを感じさせますね。
このお雛様は、彦根市花しょうぶ通りの寺子屋力石で展示していただけるとのことです。
みなさんに見てもらえるのを楽しみにしています。
次回のお知らせ
3月7日(土)は、「
ふきのとう三昧」です。
あわせて、井伊直弼も泊まった大庄屋である一圓屋敷の実測調査結果を滋賀県立大学人間文化学部の濱崎教授に報告いただきます。
是非お出かけください。
「多賀クラブ」のブログは、こちら。 http://blog.taga-station.com/