NPO法人 彦根景観フォーラム

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お知らせ それぞれの彦根物語70

それぞれの彦根物語70

「昭和初期の彦根」

語り手: 渋谷 淑子(グループ樟くすのき 美術教育部 金亀土壽シブヤ代表)

 シブヤ写真館初代館主渋谷定次郎(渋谷淑子の父)が撮した写真をとおして、昭和初期の彦根を語る

日時 平成21年12月19日(土)10:30~12:00
会場 ひこね街の駅「寺子屋力石」

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by hikonekeikan | 2009-12-17 23:31 | お知らせ&NEWS

お知らせ 足軽辻番所サロン・芹橋生活 12月のご案内

足軽辻番所サロン・芹橋生活    12月20日開催

テーマ:「生活してわかるパキスタンの現実

講師:督永忠子さん(芹橋出身・パキスタン在住、アフガン難民を支える会)

芹橋出身の督永さんと「芹橋の昔と今」についても話し合います。

日時:12月20日(日)10:30~12:00
場所 芹橋二丁目 太田邸   暖房費・資料代 200円

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by hikonekeikan | 2009-12-17 23:24 | お知らせ&NEWS

お知らせ 街元気セミナー IN彦根

街元気セミナー 12月19日(土)

学生と花しょうぶ通りとの連携から、彦根市内3大学と商店街・市民等の連携へ
 成功地域の取り組みを学び商店街活性化を考える!


 本セミナーは商店街の活性化やまちづくりに取り組む方々、特に新しいまちづくりの手法を検討している方々や様々な関係者と連携してまちづくりに取り組む方々に参考にしていただきたい内容です。
 セミナーにご参加いただいた方には「まちづくりのための若者連携ヒント集」を差し上げます!

日 時: 12月19日(土)13:00~16:30

場 所: 夏川記念会館 教育ホール(彦根市京町二丁目7-27)

主催等: 経済産業省、独立行政法人中小企業基盤整備機構、ランドブレイン株式会社
協 力: 彦根商工会議所

入場無料

案内・申込み http://www.machigenki.jp/content/view/359/281/ 


プログラム

 現地案内会(自由参加) 10:30 夏川記念会館前集合
        花しょうぶ通り商店街、街の駅「寺子屋力石」、第2街の駅「戦国丸」

第1部  花しょうぶ通り商店街と、大学・学生との連携による取組の紹介
第2部  大学と商店街との連携によるまちづくりの継続・発展に向けて

講師  小杉共弘(LLPひこね街の駅駅長)、柴田いづみ(滋賀県立大学教授)
     山崎一眞(滋賀大学教授)、アートフェスタ実行委員会学生代表など
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by hikonekeikan | 2009-12-17 23:17 | お知らせ&NEWS

《談話室》それぞれの彦根物語2009.4.25

【彦根物語64】
 「旅する菓子屋 モロッコ行」     

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今井 章子
(ナチュラルスイーツ&旅のお茶Ruwam)


昨年5月、彦根の花しょうぶ通りにあります、街の駅「力石」にてカフェをオープンしました。花しょうぶ通り商店街の個性豊かでパワフルな皆さんに助けられ、早くも一年が過ぎました。
 
 Ruwamでは国産小麦と有機豆腐を中心とした「卵や乳製品を使わない」素朴なお菓子が
主役です。そしてもうひとつ、「旅のお茶」がメインです。

東南アジア・アフリカ・中東・・・といったあちこちのお茶を楽しみ、日本に居ながらもちょっとした旅(異国)気分を味わってもらおうというものです。
おいしいものが好きな私は旅に出るたびに出会う その初めての味や香りをRuwamにやってくるお客さんに伝えたいと思うのです。
よく「買い付け」や「仕入れ」と言った言葉が使われますが、ちょっと意味が違います。
私はその土地に赴き、人と出会い、その土地の人が愛する飲み物、日常飲んでいるものを味わいながら 人と語り、その国を知る という旅をしています。
そのため、持ち帰ってくるお茶にはなんらかのストーリーや、私のイメージする「その国」がしっかりと入っていたりするのです。
そんな旅の記憶をたどって お菓子を焼き、お茶を淹れ カフェを営んでいます。

 今回の談話室では、2009年1月~2月にかけて旅をしてきました「モロッコ」を中心に紹介しました。そのときのモロッコは日本と同じく冬にあたり、想像よりもはるかに寒く ろくに暖かい服を持っていかなかった私は毎晩上着を着こんで寝ていました。

海岸部のカサブランカ~メクネス~古都フェズと電車を使い、その後は大道芸人の町マラケシュへ。そこからは南下し、最果ての砂漠「マハミド」へと放浪していました。
モロッコの砂漠はアルジェリアにつながっています。そこまで行くと昼間はとても暑く、空気が乾燥していて水を2リットルほど飲んでいても一度もトイレに行かない程です。
一緒にいたモロッコ人のモハメッドとソフィアンがほとんど水を飲まないのには驚きでした。らくだとともにてくてくと歩き、砂漠で眠るという生活を4日ほど送りましたが 最後まで私は5分に一回くらい水を飲んでいました。
 
モロッコでは日本と同じく家に来た客をお茶でもてなすという習慣があります。
知り合うとすぐに「家に遊びにおいでよ」という意味で「お茶を飲みにこない?」っといった具合にお呼ばれするのです。そのときのタイミングにもよるのですが、お茶を飲んですぐ帰る場合もあれば、一緒におしゃべりをし 最後は晩御飯までご馳走になることも。
 そんなチャンスがあるたびに私は各家の家庭料理を一緒に作らせてもらい、覚えてゆきます。モロッコ料理にはハーブやスパイスの他、オリーブやレモンを煮込みに加えるため、庭にそれらの木がある家庭もありました。

海岸部以外は町の周りが砂漠で、雨も少ないため、水がとても貴重です。
そのため料理にあまり水を使いません。タジンという厚手の陶器鍋で蒸した料理や、蒸して食べる世界最小のパスタ「クスクス」などがありますが、どれも茹でることがないので最小限の水しか必要としません。
 まだまだ台所にガスの設備がないところは かまどのような場所で薪をくべ、そこで調理します。そのため 夕方5時頃から準備を始めても食べる頃には9時を過ぎていることも日常茶飯事。空腹とスパイスの香りに包まれ、いっそうご飯がおいしく感じます。
 そして食後は甘いアラビアスイーツと、モロッコティー。
モロッコティーとは日本の緑茶に似たような味の少し渋みのあるお茶を煮出し、たっぷりとお砂糖とミントを入れたものです。モロッコはイスラム教を信仰しているためお酒は一切飲みません。そのため、いつ何時もミントティーなのでした。
甘ーいスイーツ(本当にすごく甘いのです!)と甘―――いミントティーなのですが
あちらの気候で飲むからか とてもおいしく、より一層会話が弾むのでした。

 世界には私がまだまだ出合ったことのない味や、香り、調理方法がたくさんあります。そしてそこでしか出会えない人たちが居るのです。そんな未知への興味と興奮がときおりやってきては 私はまた旅に出てしまうのでした。

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*時々放浪している私を いつも温かく迎えてくださる花しょうぶ通り商店街の皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございます。*

【キーワード】
Ruwam
旅のお茶
彦根
花しょうぶ通り「力石」
ベジタリアンスイーツ
モロッコ
自然&素朴なスイーツ
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by hikonekeikan | 2009-12-14 18:25 | 談話室「それぞれの彦根物語」

《談話室》それぞれの彦根物語2009.9.12

【彦根物語67】
 「ふるさと絵屏風をつくる 絵解き近江八坂図」     

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上田 洋平
(滋賀県立大学地域づくり教育研究センター
近江環人地域再生学座研究員者)

 


 「ふるさと絵屏風」は、地域に生きる人々の暮らしの記憶を、その時代を生きた人びとの「五感体験」データや語りをもとに、地域の皆で力をあわせて一枚の絵として表現するものです。絵図の制作や完成した絵の「絵解き」などを通じて、地域の歴史・文化を記録継承し、人びとのふるさと意識を高めることを目指す「地元学」的運動の中で活用します。現在、県内では二十以上の集落で絵屏風を作り、あるいは、それに向けた取り組みを進めています。彦根の八坂町でも絵屏風を作りました。この絵の中には、飲み水確保や炊事洗濯から、漁業、ラッキョウ作り、遊び、夕涼みの語らいまで、まさに人々の生活の場そのものであった琵琶湖の浜の様子を中心に、高度経済成長以前、自然のめぐみ、人のめぐみ、歴史のめぐみといった地域のめぐみをめぐりあわせて織り上げられた八坂の暮らしと文化が描かれています。
 私は、人には頭に溜め込むような「知識」だけでなく、日々の行為の積み重ねを通じて身体の奥底に刻み込まれた「身識」があると考えていて、「ふるさと絵屏風」の取り組みによって、地域に関する「身識」を引き出し受け継ぎ伝えたいと思っています。ただ記録・保存し伝えるだけではありません。茂木健一郎氏が「記憶は育つ」と言っています。これに倣って私は「ふるさと絵屏風」の取り組みによって、「地域の記憶を地域の皆で育てる」活動を展開していこうと考えています。「知恵・ワザ・文化の地産地消」などとも言っています。

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聞き取り調査(南比良・大津)


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構想を練る(南比良・大津) 

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近江八坂図、2009、岡村康臣画 


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我がことが描かれている(南比良・大津)

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絵解きは大盛況(南比良・大津)

d0087325_17543394.jpgミニチュアを作成して頒布・活用も

【キーワード】
ふるさと絵屏風、絵解き、五感体験、地域の歴史・文化の継承、地元学、
高度経済成長以前の暮らし、
自然・人・歴史のめぐみ、身識、
地域の記憶を育てる、
知恵・ワザ・文化の地産地消
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by hikonekeikan | 2009-12-14 17:49

《談話室》 それぞれの彦根物語 2009.11.14

【彦根物語69】
 「うるわしき湖国よ永遠に」~琵琶湖博物館ギャラリー展から~    


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大橋 洋
(滋賀県立琵琶湖博物館・はしかけ
-温故写新・古写真整理グループ、
父子二代のアマチュア写真家)


 
高校教師のかたわら60年余りアマチュア写真家のはしりとして、写真を撮り続けた大橋宇三郎の写真4万点を、滋賀県の要請で提供したのが平成7年5月でした。
保管している琵琶湖博物館の依頼で本格的整理が始まったのが平成14年6月。
 昨年、整理の完了した写真を使い、2カ月にわたるギャラリー展を、琵琶湖博物館企画展示室で行い、イオンモール草津オープン記念展示会としても17日間行いました。
 今年6月に縁あって、善利組足軽倶楽部さん主催の写真展を地元彦根でしていただき、これに次ぐ彦根での開催・写真御紹介の機会を御提供いただきました。
 長曽根、回転橋、旧彦根港、松原、磯、マルビシ百貨店、ゑびす講、彦根銀座、等この半世紀の変化に驚くと同時に、私たちが祖先から受け継いだ大切なものも無くしてはいないのかと疑問を抱かざるをえません。
この7年間、父子今昔写真として、琵琶湖博物館と共同で整理を進めてきました。
父・大橋宇三郎が遺した昭和の良き時代の写真と、息子・大橋洋の撮る平成の現在を比較し、琵琶湖の環境を守り、湖国の伝統・文化を大切にしなければならないというメッセージをお伝えすることで、幼少期病弱で何度も生死をさまよった私を、健康な人間に育んでくれた母なる湖・琵琶湖への恩返しにしたいと願っております。

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昭和30年代 長曽根湖岸


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昭和34年9月 伊勢湾台風のあと


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昭和30年代 地引網で小鮒を引きあげる


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昭和30年代 子どもたち


【キーワード】 
長曽根水泳場、回転橋、松原水泳場、国民宿舎湖城荘、旧彦根港、
マルビシ百貨店、パリヤ、彦根銀座、ゑびす講、伊勢湾台風、
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by hikonekeikan | 2009-12-14 17:28 | 談話室「それぞれの彦根物語」

《談話室》 それぞれの彦根物語 2009.10.17

【彦根物語68】
 「中国のゆくえと日本との関係」     


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荒井 利明
(滋賀県立大学人間文化学部 教授))





 2006年春、滋賀県立大学の教員になって以降、本や新聞などを読んでいると、彦根や滋賀県にかかわることが目に入ってくるようになりました。
 山崎朋子さん(『サンダカン八番娼館』の作者)の『朝陽門外の虹』(岩波書店、2003年)は雑誌『世界』連載中から知ってはいましたが、読んではいませんでした。最近手にしたのも、彦根で暮らすようになったからだと思います。山崎さんが描いたのは、高島出身の清水安三さんと彦根出身の横田美穂さん夫婦の北京・朝陽門外における貧しい中国人女性のための教育実践です。それは日本軍による中国侵略が続いていたころの話しです。
 今日、日本と中国、両国の国民感情は世論調査などをみても、決してよくはないのですが、清水さんや横田さんと同様の思いを持って、中国で地道な活動を続けている日本人がいないわけではありません。
 私が学生諸君にすすめているのは、「中国へ行ってみよう」、「中国人の友だちをもとう」ということです。

 
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【キーワード】
 山崎朋子、『サンダカン八番娼館』、『朝陽門外の虹』、清水安三、横田美穂、文化大革命
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by hikonekeikan | 2009-12-14 17:14 | 談話室「それぞれの彦根物語」