NPO法人 彦根景観フォーラム

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8月の行事のお知らせ

1,多賀里の駅8月のつどい 8月7日(土)9:00~12:00 @多賀町一円・一圓屋敷

  ◇午前9時~10時15分 野鳥の森 植物観察会 
      中川信子さんのガイドによる夏の山野草の魅力いっぱいの観察ツアー第2弾です。 

  ◇午前10時30分~12時 参加料500円
    「其れがしは日曜狂言師でござる」 
         山本 豪一さん (和泉流狂言師)
         狂言の豆知識と、狂言の実演を楽しみます。
  
    試食会 カボチャを使ったお料理 
          美容と健康に書かせない真夏のカボチャ、多賀産のカボチャで、カボチャパワーを
          引き出したいろいろな料理を味わいます。

  ◇地元農家のとりたて野菜市 ・・・ 午前9時~12時


2,それぞれの彦根物語 8月、9月は休みます。
  次回は、10月16日(土) 10:30~12:00  @寺子屋力石
 
 「中世の笑い
 -フランスのファルス(笑劇)の世界と狂言の     世界-」
 
 
  小澤 祥子さん(関西大学フランス文学博士) です。
 
(井伊家は京都の大蔵流茂山家をお抱え狂言師としていました。20年近く大蔵流狂言を習っている私は、彦根城博物館のすばらしい能舞台で、数回発表したことがあります。ところで、大蔵流の人気レパートリーの一つにフランスのファルスの翻案があるのです。ファルスとは?狂言とは?をテーマに、2008年にファルスと狂言の比較をして博士論文を書きました。その内容を、笑いを中心としてご紹介したいと思います。)


3,「きらっと彦根」21号(彦根景観フォーラム)発刊のお知らせ

  内容: 特集 彦根芹橋のまちづくり基本戦略 まち路地再生とコンパクトシティづくり
       それぞれの彦根物語75   エコメモオーケストラの軌跡と今後
       多賀里の駅集い&野菜市  農家のお母さんが語る夏野菜のはなし
       足軽辻番所サロン       彦根藩の具足師春田家と百姓・足軽
       私の好きなまちなかスポット 小径の先にお城が・・・・  (福谷 晃)
       彦根辻番所の会入会案内
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by hikonekeikan | 2010-07-28 22:10 | お知らせ&NEWS

愛をもって彦根の観光まちづくりを語る

【彦根物語76】
 「彦根市観光の現状と今後
    ~3年にわたる経済効果測定調査から」 
 
                          得田 雅章 (滋賀大学経済学部准教授)

愛があふれる
d0087325_21212077.jpg 梅雨明けの花しょうぶ通りには、雲の間から時々強い日差しが差し込んでいた。
 町屋を再生した寺子屋力石に入ると、講師の得田先生と2人の滋賀大学の先生が並び、彦根市役所、商工会議所、観光ボランティアガイド、商店街連盟、郷土史家、議会議員、滋賀大学学生、滋賀県立大学学生、花しょうぶ通り商店街の人達、NPOメンバー、東京からきた会社員などで満員だった。
 なんとか隅の椅子に腰をおろして発表を聞いた。そして、発表が終わったときには一種の満腹感で満たされてしまった。
 「愛をもって語る」と予告にあったが、イラストを加え作り込んだスライド、分かりやすいデータ表現、クイズ、数々の提案とその経済効果を数値で表現するなど、まるで愛情一杯の手作り料理をお腹いっぱい食べたような感覚を味わった。

彦根観光の「いま」
 内容を要約しよう。この調査は平成19 年の彦根城400年祭から3年間実施された。この結果から、次のことが分かった。

 ①一人あたりの観光客の消費額はH19年、H20年と伸びたが、H21年はガクンと下がった。大きな原因は客数ではなく客単価の減少で、不況の影響と思われる。
 ②H21年の観光消費額は108億円で、経済波及効果は211億円、1200人の雇用を支えた。波及効果は400年祭が開かれたH19年の494億円から比べると4割に減少した。それでもH11-18年平均に比べると消費額で42億円、波及総額で82億円の増加になり、市民一人あたり消費額で3.8万円、波及総額で7.5万円の増加となる。レベルが上がったといえる大きな経済効果だ。
 ③観光客数は、春・秋・夏の順で多く、冬が少ない。また日帰りが7割で土日祝日の客数が多い。近畿圏が中心で、家族・少人数旅行が多い。
 ④初めて訪れる人が約4割あった一方、10回以上のリピーターが10%にのぼった。リピートする魅力がある町なのだ。

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これができれば、100億円
調査から作ったモデルをもとに、得田先生は、対策ごとに波及効果を試算した。

 ①基本周遊ルートである彦根駅→彦根城→キャッスルロード→四番町スクエア→彦根駅で、帰り道にあたる立花町や京町などのルートを充実させると、日帰り客の飲食費が1.5倍に、日帰り客の3%が宿泊に移行する。41億円の増加。
 ②①の四番町から、足軽辻番所→芹川→花しょうぶ通り→ひこね芹橋駅→彦根駅と発展ルートを開発すると日帰り客の飲食費が2倍に、日帰り客の5%が宿泊に移行する。74億円の増加。
 ③ご当地グルメ、お土産などの独自商品開発をすると飲食費とお土産購入費が1.5倍に増加。50億円の増加。
 ④平日観光キャンペーンで、平日の宿泊客が10%増加、日帰り客が10%増加。9億円の増加

 これをみると、ご当地グルメ、独自お土産開発が実行が容易で効果が高いことがわかる。そして、周遊ルートの充実・発展を並行して進めれば、たとえ観光客数が増えなくても100億円~150億円の波及効果が生まれる。ゆっくりと楽しい時間を消費する人々の姿が見えてくる。

ひこにゃんの今後は?
d0087325_21294547.jpg 次は、ひこにゃんだ。ひこにゃんグッズの売上げは、400年祭のH19年が17億円、H20年が10億円、H21年は8億円となった。減ってはいるが根強い人気だ。購入者は10代、20代で同年齢層の4割を越えるが、他の年齢層も3割後半で大きな差はない。平均購入額は1,100円~1,500円。ひこにゃんはイベントとともに去るキャラクターではなかった!
ゆるキャラ人気No.1のひこにゃんのグーグル・キーワード検索のヒット数は約70万件、しまさこにゃんは約30万件、いしだみつにゃん約5万件だった。しまさこにゃん、いしだみつにゃんが健闘している。彼らを生み出した花しょうぶ通りの人々の心をグッとつかまえた。d0087325_21253477.jpg


観光まちづくりの仕組みづくり
 きちんとした調査にもとづく実証分析は、的確な打ち手を導く。観光施策は、誰もが意見をいい、どれも良さそうに思えるだけに、経済効果と実現性を評価して実践に移すことが必要だ。その意味で得田先生たちの貢献は大きい。d0087325_21255615.jpg

 得田先生は、短期・中長期の課題を整理し、彦根ブランドの創出・確立、観光客誘致の分散化、まちのテーマパーク化などを提案された。
 問題は実行だ。聴衆の意見でも市の観光担当者に実行を望む声が多かった。もちろん、観光担当部局だけで実現するものでなく、総合的なまちづくりの戦略として取り組まなければならない。
 しかし、誰がリーダーシップを取って、市役所、商店街、観光事業者、NPOなどの力を結集し、コーディネートして新しい観光まちづくりを進めていくのか。この点が欠けていたのが、これまでの彦根だった。今回は、その明確な仕組みが作れるのか注目したい。
 
 ひこにゃん、しまさこにゃん、いしだみつにゃんができて、彦根グルメができないはずがない。グルメ・ベンチャー・横丁があってもいい。彦根の底力を私も信じている。     ( By E.H.)


8月、9月の彦根物語はお休みです。
次回は、彦根物語77 10月16日(土)10:30~ @寺子屋力石
 中世の笑い -フランスのファルス(笑劇)の世界と狂言の世界-
  小澤 祥子さん(関西大学フランス文学博士) です。お楽しみに。

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by hikonekeikan | 2010-07-28 21:52 | 談話室「それぞれの彦根物語」

《談話室》それぞれの彦根物語2010.7.17

【彦根物語76】
 「彦根市観光の現状の今後
       ~3年にわたる経済効果測定調査から」 


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得田 雅章
(滋賀大学経済学部准教授)


 彦根市観光の経済効果測定調査は2007 年から毎年実施され、すでに3回を数えました。今年も秋にアンケート調査を予定しています。これら調査結果から浮き彫りになってきた彦根観光の現状とは?課題・対策は?ひこにゃんの今後は?調査担当者として、また一彦根市民として愛をもってお話しさせていただきました。
お話ししながらも、悪天のため困難を極めた調査日のこと、そんな中、汗水流しつつ甲斐甲斐しく手伝っていただいた学生や観光ボランティアの方々の姿、さらには報告書作成にご助力いただいた多くのスタッフのご苦労が脳裏によみがえってくるようでした。
こうした艱難辛苦は私を実証分析者として成長させるとともに、彦根という地への愛着を育んでくれたように感じます。図らずも私を上回る多くの“彦根ファン”にご参加いただき、たくさんの真摯なご質問を受け、ご意見を賜ることができました。感謝、感謝です。

                             
 「彦根城表門」調査会場
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 「四番町スクエア」調査会場
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 「京橋口駐車場」調査会場
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 会場の様子
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 世界大会出場SIFEの学生さんから発言
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 共同研究者 山﨑一真先生と
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【キーワード】
彦根城  
400年祭  
150年祭  
ゆるキャラ  
ひこにゃん  
彦根観光 
産業共同研究センター  
アンケート調査  
経済波及効果
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by hikonekeikan | 2010-07-22 14:34 | 談話室「それぞれの彦根物語」

《談話室》それぞれの彦根物語2010.6.19

【彦根物語75】
 「エコメモオーケストラの軌跡と今後」    

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若林 嘉代子 (左から1番目)

(エコー・メモリアル・チェンバーオーケストラ代表)



 エコー・メモリアル・チェンバーオーケストラは、1997年ひこね市文化プラザ開館を機に、彦根の地元縁のメンバーを中心に結成された室内オーケストラです。以来、13年に亘り、市の事業として、年に一回のペースで、演奏会と併催の活動をさせて頂きました。
毎回、いずれの公演・催しも、来聴者・出演者が共に、手応えを感じる結果を出していたにも拘らず、ひこね市文化プラザの指定管理者が変わったのを機に、明快な理由の提示もないまま、ホールの自主事業から外されてしまいました。
 オーケストラの存続の道を模索するために、私達メンバーにとっては反省として、又、今までご存知頂けなかった方々へは、この談話室をきっかけとして知って頂きたく、14年間の活動を振り返ってお話させて頂きました。
 その結果、このオーケストラの弱い部分も、あぶり出されて参りました。今後は、談話室で耳を傾けて下さった皆様からのご指摘やご意見も参考にさせて頂き、お力もお借りしながら、オーケストラの存続・発展のために、新しい一歩を踏み出して参りたいと思った次第でした。
 今後とも、お力添えをよろしくお願い申し上げます。

                             
 弦楽四重奏の演奏
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 参加者とともに話し合いました
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ひこね市文化プラザ
ひこね発がんばる彦根の音楽家たちシリーズ
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幼稚園・保育園訪問コンサート
戸澤哲夫(2000年より当団コンサートマスター)
指定管理者制度
文化ホール
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by hikonekeikan | 2010-07-08 14:59 | 談話室「それぞれの彦根物語」